音響機器メーカCrane Songのサイトにある、ジッタ―検聴試験ページをご紹介します。 ジッタ―(Jitter)とは簡単に言うと、デジタルクロックの時間軸の揺らぎ、およびそれに生じる歪みのことです。
後述するように良し悪しの評価ではなく、そもそもジッタ―による作用はどのようなものか、気付きを与えることを目的としています。
以下、下記サイト意訳
http://www.cranesong.com/jitter_1.html
検聴テスト
検聴に使用する音源はすべて、再現可能な方法で一定量のジッタ―を加えたたものです。ジッタ―に対する疑問は多くあるでしょうが、具体的にどんな音がするのか、これまで知る方法はありませんでした。のちほど気付かれるように、それぞれが異なって聴こえるでしょう。この実験の主な目的は、これに気付くこと(Edtucation)です。
使用する再生機器や再生レベルによっては、違いがわからないかもしれません。この実験を容易にするため、ジッタ―はやや多めに加えてあります。まずはファイルをダウンロードして、聴き比べてください。
ファイルはそれぞれ8.5MBあります。
この実験は多少の時間と労力を必要としますが、知っておくべきことが学べます。
検聴方法
再生音量を変えずに、それぞれのファイルを通して聴いてください。何度か繰り返し聴くことで、それぞれの録音の特徴がつかめるでしょう。
次に、それぞれの録音に対する主観をメモしてください。もし役立つのなら、ファイル間の特定箇所のみを聴き比べてても構いません。
もし違いが見つからないファイルがあれば、そのときは今後に役立てるためにもお知らせください。
録音についてメモをとるときは、それぞれの違いを記録するのに以下の一部、あるいはすべての語句を使ってみてください。
- ウォーム
- 厚み
- 薄さ
- 濃厚さ
- 音像
- サイズ
- 奥行き
- 明瞭
- とげとげしい(耳に痛いか)
- スムーズ
あなたにとって、どのファイルがよく聴こえますか?あるいは悪く聴こえますか? すべてのファイルに点数をつける必要はありません
ここで私が「どのファイルが最もジッタ―が多いと感じたか?」と尋ねない理由は、この主観テストにとっては重要ではないからです。これは技術的なテストではありませんので、評価者は主観的な表現を使わなければなりません。恥ずかしがる必要はありません。ここでは耳を鍛えることを重視します。
これらファイルの違いを特定するのに、スピーカとヘッドホン、どちらの方が適しているかはわかりません。
ここまでに説明した方法で、A~Eのファイルを聴いてそれぞれについてのメモをとってください。
それを終えたら、次のページに進み、原音との差分(Phase canceled)を聴いてみてください。考えを改めるきっかけになるかもしれません。
訳注:本ブログ・エントリの2ページ目に進む前に、原文サイトの音源を聴き比べてみてください。